買取のために必要なものとは?
会員は年に1〜2回訪れ、ホテル専用室に宿泊してリゾートライフを楽しみながら人間ドックを受診するのである。
サービス開始は1994年からであり、医療とリゾートを一体化させるという画期的なものであった。
画期的だったのは高額な会員権である。
ガン・脳・心臓それぞれの専門コースを年に1回ずつ受診するコースの場合、会員権はなんと1100万円(消費税別)のものもあり、年会費は高額にもかかわらず、会員は年々増加していき、会員権はほとんど完売したという。
現在、会員権価格は見直されている)。
実は、入会金(保証金・預託金含む)が数百万円と高額であり、山中湖のようなリゾート地ではなく、もっと利便性が良いところに拠点がある「高級会員制健康クラブ」は他にもいくつかある。
多くはなぜHイメデイツク山中湖倶楽部はこれだけ高額な会員権なのに会員数を増やし続け、他の高級会員制健康クラブは会員が計画通りに集まらないのか。
その秘密は、山中湖というリゾート地でも、リゾートホテルの豪華な設備・食事でもなく、ガンなどの病気の「早期発見確率の高さ」であろう。
企業経営者などエグゼクティブたちにとって、「病気にならない」または「早期に病気を発見して、早期に完治する」ことが何よりもプライオリティが高いことである。
健康クラブの会員権が300万円であるとか1000万円であるといった金額面よりも、どこよりも高い確率で「早期に病気が発見できる」ことが最重要ポイントになってくる。
富裕層が評価したのは、この「最先端の医療レベル」である。
まさしく健康であり続けるためにはおカネは惜しまないといったところだろうか。
ただ、ここ数年、北海道や宮崎、福岡、鹿児島などリゾート地にある地方病院でPET検診を受けて、同時にリゾート地での旅行も楽しむという「PET検診ツアー」が増えてきており人気を博しているそうで、シニアを中心にPET検診の認知度も高まってはいる。
このHイメデイツク山中湖倶楽部に引き続いて、2005年8月には大阪・心斎橋で都市型の高級会員制健康クラブ「Hイメデイツク大阪」がサービス開始、2006年秋にはT大病院との連携で「Tイメデイツク・T大病院」がスタートすることになり、サービスレベルを充実させた「グランドHイメデイツク倶楽部」が設立された(同時に会員権価格は見直されている)。
裕層は都心部には多く、潜在顧客はまだまだいると思われる。
ちなみにHイメデイツク(Rゾートトラスト)が先行している高級会員制健康クラブではあるが、後発としてはSコム医療サービス(Sコムグループ)もPET検診を中心とした「Sコム健康倶楽部KENKO」をスタートさせている。
最先端設備の人間ドックだけでなく、外来診療も完全予約制、希望によって薬も自宅まで送ってくれるそうだ。
である。
医療サービスへの不平・不満・不安を解消したものである。
診療時間を予約することで何時間も待たされることがない、時間をたっぷりかけて徹底的に検査をしてもらえる、セカンドオピニオンがもらえる、医薬品を家まで送付してくれると、かなり「こちら側の都合や希望が叶った」サービスレベルになってきた。
もちろんこの高レベルなサービスの事受と引き換えに、高い入会金や年会費を支払わなければならないのは言うまでもない。
公的健康保険制度の整備によって「平等な」医療サービスが実現された。
「ラグジュアリーな健康管理サービス」の登場によって、今度は「公平な」医療サービスが実現された。
高い入会金や年会費を支払えば、それに見合った高レベルな医療サービスを受けることができるからだ。
例えば、飛行機のファーストクラスで提供されるサービスレベルと、ビジネスクラスで提供されるサービスレベル、さらにはエコノミークラスで提供されるサービスレベルとは当然違いがある。
料金(航空運賃)に見合ったサービスが提供されるからである。
それと同じことが、医療サービスでも少しずつ導入されてきたのである(もちろん医療サービスで格差があることへの批判の声もあるが)。
数は現在、1万人程度と推定される(公表ペース)。
全国の富裕層の数(マーケット)を考えれば、まだまだ供給量は少ないということになる。
らといったところだろう。
ゆとり教育による学力低下への危倶、学級崩壊による教育環境への不安などから、自分の子供をこぞって「私立」に入れたがる親たちの受験戦争の過熱ぶりはすさまじい。
「私立中学校」の受験が中心であるが、 歳の子供を週に数回ほぼ毎日の子供も!) 進学目的の学習塾に通わせ、塾の夏期講習や冬期講習は勿論のこと、不得意科目攻略のために塾に加えて家庭教師をつけることも珍しいことではない。
模擬テストや参考書などの費用を含めれば、私立中学受験のためにかかる費用は総額200万円!もちろん運良く合格した後の入学金や寄付金、授業料などは別である。
その背景には、我が子だけは良い教育環境の中で質の高い教育を受けさせたい、中高一貫校や大学付属校であれば高校受験をせずに部活動や授業に集中できる、良い大学に入りやすい=良い会社に入りやすい、良い職業につきやすいといった親の期待が見え隠れしている。
私立中学にさえ入れれば、他の子たちよりも恵まれた学校生活、ひいては恵まれた将来が待っているという期待である。
私立中学を受験すること自体、限られたお金持ちや名家の子息だけが経験する特別なことであったし、その先には恵まれた何かがあったことは確かだろう。
ただ数としては少ないマイノリティな存在であったし、一般庶民とは関係のない世界でもあった。
最近の「お受験」の親たちは、医者や弁護士、会社経営者といったリッチ層だけではなく、年収800万円クラスのサラリーマン家庭にまで裾野が拡大してきているという。
父親のお小遣いを減らしたり、マイホーム取得をあきらめたりと、必死に家計をやり繰りしながら、子供のお受験に集中投資している姿が浮かび上がってくる。
子供の将来を考えて「お受験」させる数は今後も年々拡大していくだろうし、親の年収水準もどんどん引き下がっていくだろう。
実はこの傾向は「私立中学受験の一般化」を生み出すことにもなってくる。
これまで限られたリッチ層しか経験してこなかった特別なことが、年収800万円クラスのサラリーマン家庭にまで拡大していけば、私立中学受験は決してか特別なことではなくなる。
数十年前は大学受験すること自体が特別なことだったが、全入時代を目前に控えた今、大学受験は決して特別なことではなくなってきたのと似ている(もちろん受験の必要がない公立中学は存在しているのだから、大学と一概に比較はできないが)。
ニューリッチにとって、ニューリッチではない人たちでも手が届く「私立中学受験」は決して特別なことではなく、最低限クリアすべきスタンダードな事になってくる。
よって次にニューリッチが求めるのは私立中学受験というスタンダードに加えた「プラスα」である。
誰もが手が届かない「特別な教育サービス」でなければならない。
経済的余力のあるニューリッチが求める「特別な教育サービス」の一つは、私立中学受験より6年前に経験させる「私立小学校」のお受験である。
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